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【豊田】ムササビに出会えるかも!?緑豊かな自然に癒される「豊田市自然観察の森」

【豊田】ムササビに出会えるかも!?緑豊かな自然に癒される「豊田市自然観察の森」

「豊田市自然観察の森」は、豊田市の中心市街地より東へ約4km、鞍ケ池公園から続く自然林にあります。森の中には、ネイチャーセンターを中心として観察路が整備され、四季折々の自然を感じながら森の中を自由に散策を楽しむことができます。

また、身近な自然と触れ合うことで、生き物どうしのつながり「生物多様性」を考える環境学習施設として、自然保護について学んだり、森の生き物の観察会や自然素材を使った工作体験など様々なイベントが開催されています。

豊田駅から車で10分とは思えないほどの緑豊かな「豊田市自然観察の森」へ、野鳥やムササビを探しに行ってきました。

CONTENTS

    森の入口「ネイチャーセンター」

    ネイチャーセンターでは、自然に関する展示や自然観察のアドバイスや観察コースの案内のほか、ガイドウォークや動物・昆虫・植物などの観察会なども行っています。

    まずは、受付でガイドマップを入手しよう。スタッフの方が、おすすめコースなども親切にアドバイスしてくれますよ。

    入口の脇には自動販売機もあるので、水筒を忘れても飲み物を購入できるので安心です。

    また受付では、双眼鏡、虫めがね、鳥や植物のポケット図鑑などの観察道具の無料貸し出しも行っています。

    ホールでは、季節に応じたイベントの案内や森の観察に役立つ情報などがたくさん掲示されています。

    小さなオタマジャクシなど、その時期に森の中で採集された生き物なども間近で見ることができます。

    ボランティアさんが木の枝や実などの自然素材でつくった作品もいたるところに展示されていました。

    休憩や昼食に利用できるユーティリティールーム。

    休憩や昼食に利用できるユーティリティールーム。

     

    イベントなど木工などの活動に利用される工作室。

    イベントなど木工などの活動に利用される工作室。

     

    約70名の収容が可能なプロジェクターによる映像投影などが行える研修室。

    約70名の収容が可能なプロジェクターによる映像投影などが行える研修室。

     

    2010年に新たに建てられたネイチャーセンターは、美術館や高級ホテルのようなとてもモダンで洗練されたデザイン。

    2階の展示スペースでは、森でみられる生き物の紹介や展示がされています。

    自然や生き物について学ぶことができ、イベントなどに応じて企画展なども開催しています。

    動物たちの剥製もじっくり観察。ひとつひとつ見ていると時間があっという間に過ぎそうです。自然への好奇心がますます湧いてきます。

    自然や動植物についての本を扱う図書コーナーやぬりえを楽しむコーナーもあり、小さなお子さん連れも楽しく学べますよ。

    森を眺めながら休憩や飲食ができる中2階の屋外デッキ。施設にはレストランや飲食店などはありませんが、デッキのほかユーティリティールーム、森の中ではカワセミ小屋、バッタ小屋での飲食は可能です。

    デッキからは、直接観察路に進むこともできます。

    1階の森への入口。

    1階の森への入口。

     

    自然豊かな森の中へ

    約28.8ha(周辺区域約124.5ha)の広大なエリアには、森林だけでなく水田やため池、ラムサール条約登録の矢並湿地などがあり、多様な環境から中心市街地に隣接しながら身近で里山に特徴的な多くの生き物や植物が見ることができます。

    中心施設であるネイチャーセンターのほか、観察デッキ、休憩舎、広場、探鳥用ブラインドなどの施設が整備され、配布されているガイドマップと、配置されている看板を参考に自由に散策ができます。

    観察路は、初心者向けのムササビの森ルート(全長1.8km, 約45分)、バードウォッチングや湿地帯ならではの植物の観察におすすめなトンボの湿地ルート(全長2.3km, 約70分)、寺部池ルート(全長2.1km, 約60分)、市道を回る外周ルート(全長4.7km, 約120分)の4つ。

    豊田市自然観察の森には、希少種や固有種を含めた多くの動植物が生息・生育しています。生き物や植物のため、また多くの人が楽しむために大切な「森のルール」を守りましょう。

    森のルール

    ①生き物を採ったり持ち帰ったりせず、森の中で観察を楽しみましょう。
    ※捕虫網は使用可能ですが、捕まえて観察した生き物は元いた場所に帰してあげましょう。
    ※水の中の生き物は弱りやすいので、触ったりすくったりすることはできません。

    ②ごみは各自で持ち帰りましょう。森や施設内にごみ箱は設置していません。

    ③コースから外れたり、走ったりしないようにしましょう。

    ④食事は決まった場所でとりましょう。
    ※甘いものを食べながら歩くと、スズメバチの仲間などが寄ってくることがあります。

    ⑤自然観察の森は、火気厳禁です。

    ⑥ペットの同伴はご遠慮ください。(身体障害者補助犬の同伴は可能です)

    転倒時のケガや虫刺され等を防ぐため、服装は、長袖、長ズボン、歩きやすい靴、帽子を着用しましょう。水筒など飲み物も忘れずに。夏は熱中症に注意し、こまめな水分補給をしましょう。

    今回は、一番コンパクトな初心者向けの「ムササビの森ルート」を散策してみました。

    森に入ると早速、足元にかわいらしい「ニオイタチツボスミレ」を発見。

    名前の通りシダが鬱蒼と茂るシダの谷を進みます。

    湿地帯には、自然を守りながら森の中を散策できるよう木道が架けられています。湿った地面に絡まりあった木が、ジャングルのような雰囲気。探検気分でわくわくします。

    木道を歩いていると、度々板のすき間から現れる「ニホンカナヘビ」。体の長さの半分以上もある尾が特徴的です。

    ショウジョウバカマ

    ショウジョウバカマ

    静かな森に、たえず鳥たちの鳴き声が響きます。聞こえるほうに目をやると肉眼でも野鳥を見つけることができました。木々に囲まれた中で聞く鳥の声は心が癒されます。

    散策中、巣箱がいくつも見つけることができました。離れたところでしばらく観察していると、鳥たちが餌を運んで出入りする瞬間をを見られることもあるそうです。

    よく見ると絵が描いてあったり番号がふられていたりと一つひとつ違った巣箱は、ほとんどがお子さんたちがイベントでつくったもの。

    ルートマップや現在地、矢印と交差点の方向などが表記され、とても分かりやすい案内看板。各所にあるので、迷うことなく安心して散策できます。

    上ったり下りたりと適度な起伏があり、ほどよく体力もつかいます。後半疲れてきたのか、木でつくられたベンチを見るたびに休憩です。

    時折、木にピンク色のリボンが結んであります。これは、大学の調査のためや枯れたりして伐採をする木の目印だそう。

    緑の中に、突如現れた鮮やかなピンクが映えるコバノミツバツツジの一角。森に彩りを添えてくれます。

    飲食も可能なバッタの小屋でひと休み。

    バッタの小屋のすぐそばのビューポイントからは、木と木の間から案内板通りに焙烙山、六所山を眺めることができました。

    観察路は傾斜や階段が多いため、ベビーカーや車椅子での通行はできません。また万が一、マムシや蜂など危険な生き物に遭遇しても、決して触らず離れて引き返すのが一番です。

    「自然クイズラリー」や「森の中で五感体操」の看板もあり、散策途中のちょっとした遊びも工夫されています。

    森を楽しむさまざまなイベント

    豊田市自然観察の森では4つのボランティアグループが活動し、土日を中心にイベントなどが開催されています。(予約制)

    自然の素材を使って遊んだり、里山の環境管理作業、資料となる標本作りや整理のお手伝いなど、様々な自然とのふれあいを通じて、感動や喜びを体験し、好奇心を刺激する魅力的なイベントが盛りだくさんです。

    どなたでも参加できる森を案内する「ガイドウォーク」(毎週水曜日10:00〜12:00)や、小さいお子さん向けの「森のおはなし会」や季節の楽しい工作も行っています。

    ▼詳細はこちら
    https://toyotanoshizen.jp/volunteer/

    ネイチャーセンターのすぐそばにある少し大きめの巣箱は、ムササビ用。今回は、残念ながら出会うことができませんでしたが、「豊田市自然観察の森」のムササビは、比較的愛嬌がよく、夜行性ながら昼間でも観察会など人が多く集まると気になって顔を出してくれることもあります。

    そのほかにも四季折々に入れ替わるいろいろな生き物たちを豊かな森の中で探してみませんか?

     

     

    ※掲載情報は取材時のものになります。
    最新情報は、対象施設・店舗の公式ホームぺージ等でご確認ください。

    森の入口「ネイチャーセンター」

    ネイチャーセンターでは、自然に関する展示や自然観察のアドバイスや観察コースの案内のほか、ガイドウォークや動物・昆虫・植物などの観察会なども行っています。 まずは、受付でガイドマップを入手しよう。スタッフの方が、おすすめコースなども親切にアドバイスしてくれますよ。 入口の脇には自動販売機もあるので、水筒を忘れても飲み物を購入できるので安心です。 また受付では、双眼鏡、虫めがね、鳥や植物のポケット図鑑などの観察道具の無料貸し出しも行っています。 ホールでは、季節に応じたイベントの案内や森の観察に役立つ情報などがたくさん掲示されています。 小さなオタマジャクシなど、その時期に森の中で採集された生き物なども間近で見ることができます。 ボランティアさんが木の枝や実などの自然素材でつくった作品もいたるところに展示されていました。 [caption id="attachment_6531" align="alignnone" width="1024"]休憩や昼食に利用できるユーティリティールーム。 休憩や昼食に利用できるユーティリティールーム。[/caption]   [caption id="attachment_6512" align="alignnone" width="1024"]イベントなど木工などの活動に利用される工作室。 イベントなど木工などの活動に利用される工作室。[/caption]   [caption id="attachment_6528" align="alignnone" width="1024"]約70名の収容が可能なプロジェクターによる映像投影などが行える研修室。 約70名の収容が可能なプロジェクターによる映像投影などが行える研修室。[/caption]   2010年に新たに建てられたネイチャーセンターは、美術館や高級ホテルのようなとてもモダンで洗練されたデザイン。 2階の展示スペースでは、森でみられる生き物の紹介や展示がされています。 自然や生き物について学ぶことができ、イベントなどに応じて企画展なども開催しています。 動物たちの剥製もじっくり観察。ひとつひとつ見ていると時間があっという間に過ぎそうです。自然への好奇心がますます湧いてきます。 自然や動植物についての本を扱う図書コーナーやぬりえを楽しむコーナーもあり、小さなお子さん連れも楽しく学べますよ。 森を眺めながら休憩や飲食ができる中2階の屋外デッキ。施設にはレストランや飲食店などはありませんが、デッキのほかユーティリティールーム、森の中ではカワセミ小屋、バッタ小屋での飲食は可能です。 デッキからは、直接観察路に進むこともできます。 [caption id="attachment_6536" align="alignnone" width="1024"]1階の森への入口。 1階の森への入口。[/caption]  

    自然豊かな森の中へ

    約28.8ha(周辺区域約124.5ha)の広大なエリアには、森林だけでなく水田やため池、ラムサール条約登録の矢並湿地などがあり、多様な環境から中心市街地に隣接しながら身近で里山に特徴的な多くの生き物や植物が見ることができます。 中心施設であるネイチャーセンターのほか、観察デッキ、休憩舎、広場、探鳥用ブラインドなどの施設が整備され、配布されているガイドマップと、配置されている看板を参考に自由に散策ができます。 観察路は、初心者向けのムササビの森ルート(全長1.8km, 約45分)、バードウォッチングや湿地帯ならではの植物の観察におすすめなトンボの湿地ルート(全長2.3km, 約70分)、寺部池ルート(全長2.1km, 約60分)、市道を回る外周ルート(全長4.7km, 約120分)の4つ。 豊田市自然観察の森には、希少種や固有種を含めた多くの動植物が生息・生育しています。生き物や植物のため、また多くの人が楽しむために大切な「森のルール」を守りましょう。

    森のルール

    ①生き物を採ったり持ち帰ったりせず、森の中で観察を楽しみましょう。 ※捕虫網は使用可能ですが、捕まえて観察した生き物は元いた場所に帰してあげましょう。 ※水の中の生き物は弱りやすいので、触ったりすくったりすることはできません。 ②ごみは各自で持ち帰りましょう。森や施設内にごみ箱は設置していません。 ③コースから外れたり、走ったりしないようにしましょう。 ④食事は決まった場所でとりましょう。 ※甘いものを食べながら歩くと、スズメバチの仲間などが寄ってくることがあります。 ⑤自然観察の森は、火気厳禁です。 ⑥ペットの同伴はご遠慮ください。(身体障害者補助犬の同伴は可能です) 転倒時のケガや虫刺され等を防ぐため、服装は、長袖、長ズボン、歩きやすい靴、帽子を着用しましょう。水筒など飲み物も忘れずに。夏は熱中症に注意し、こまめな水分補給をしましょう。 今回は、一番コンパクトな初心者向けの「ムササビの森ルート」を散策してみました。 森に入ると早速、足元にかわいらしい「ニオイタチツボスミレ」を発見。 名前の通りシダが鬱蒼と茂るシダの谷を進みます。 湿地帯には、自然を守りながら森の中を散策できるよう木道が架けられています。湿った地面に絡まりあった木が、ジャングルのような雰囲気。探検気分でわくわくします。 木道を歩いていると、度々板のすき間から現れる「ニホンカナヘビ」。体の長さの半分以上もある尾が特徴的です。 [caption id="attachment_6521" align="alignnone" width="1024"]ショウジョウバカマ ショウジョウバカマ[/caption] 静かな森に、たえず鳥たちの鳴き声が響きます。聞こえるほうに目をやると肉眼でも野鳥を見つけることができました。木々に囲まれた中で聞く鳥の声は心が癒されます。 散策中、巣箱がいくつも見つけることができました。離れたところでしばらく観察していると、鳥たちが餌を運んで出入りする瞬間をを見られることもあるそうです。 よく見ると絵が描いてあったり番号がふられていたりと一つひとつ違った巣箱は、ほとんどがお子さんたちがイベントでつくったもの。 ルートマップや現在地、矢印と交差点の方向などが表記され、とても分かりやすい案内看板。各所にあるので、迷うことなく安心して散策できます。 上ったり下りたりと適度な起伏があり、ほどよく体力もつかいます。後半疲れてきたのか、木でつくられたベンチを見るたびに休憩です。 時折、木にピンク色のリボンが結んであります。これは、大学の調査のためや枯れたりして伐採をする木の目印だそう。 緑の中に、突如現れた鮮やかなピンクが映えるコバノミツバツツジの一角。森に彩りを添えてくれます。 飲食も可能なバッタの小屋でひと休み。 バッタの小屋のすぐそばのビューポイントからは、木と木の間から案内板通りに焙烙山、六所山を眺めることができました。 観察路は傾斜や階段が多いため、ベビーカーや車椅子での通行はできません。また万が一、マムシや蜂など危険な生き物に遭遇しても、決して触らず離れて引き返すのが一番です。 「自然クイズラリー」や「森の中で五感体操」の看板もあり、散策途中のちょっとした遊びも工夫されています。

    森を楽しむさまざまなイベント

    豊田市自然観察の森では4つのボランティアグループが活動し、土日を中心にイベントなどが開催されています。(予約制) 自然の素材を使って遊んだり、里山の環境管理作業、資料となる標本作りや整理のお手伝いなど、様々な自然とのふれあいを通じて、感動や喜びを体験し、好奇心を刺激する魅力的なイベントが盛りだくさんです。 どなたでも参加できる森を案内する「ガイドウォーク」(毎週水曜日10:00〜12:00)や、小さいお子さん向けの「森のおはなし会」や季節の楽しい工作も行っています。 ▼詳細はこちら https://toyotanoshizen.jp/volunteer/ ネイチャーセンターのすぐそばにある少し大きめの巣箱は、ムササビ用。今回は、残念ながら出会うことができませんでしたが、「豊田市自然観察の森」のムササビは、比較的愛嬌がよく、夜行性ながら昼間でも観察会など人が多く集まると気になって顔を出してくれることもあります。 そのほかにも四季折々に入れ替わるいろいろな生き物たちを豊かな森の中で探してみませんか?     ※掲載情報は取材時のものになります。 最新情報は、対象施設・店舗の公式ホームぺージ等でご確認ください。

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    安井 弥生 安井 弥生

    1978年愛知県生まれ。名古屋市在住のフォトグラファー。デザイン事務所、百貨店内写真室での勤務を経て、2017年よりフリーランス。企業や病院、雑誌やWEB用の人物や料理、商品などの撮影をしています。企業やフォトスクール、市民講座などでの講師経験もあり。一児の母。 趣味は旅行と読書。とくに東南アジアが好きで、愛読書は、沢木 耕太郎の「深夜特急」や小林 紀晴の「アジアン・ジャパニーズ」など。

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