[ 特集 ]
【長久手】嚥下食・本棚カフェ「Kam Yom」。本に囲まれた空間で、誰でも絶品スイーツが味わえる!
長久手市の人気スポット「長久手温泉ござらっせ」「あぐりん村」のほど近くにある嚥下食・本棚カフェの「Kam Yom(かむよむ)」。2023年8月、NPO法人ふくりびが運営する福祉複合施設「TOTONOU」内にオープンしました。
Kam Yomは季節の食材を使った本格スイーツが味わえるおしゃれなカフェですが、嚥下食(えんげしょく)の方向けのメニューも提供しています。高齢者・障がいのある方、がん患者さんとその家族が一緒に食を楽しみながらおいしさを共有できるとあり、遠くから来店する方も少なくありません。
今回は、Kam Yomの魅力やおすすめメニューについて、詳しくご紹介します。
CONTENTS
“食べる”を通して多世代の交流を目指す
本棚カフェ「Kam Yom」
Kam Yomは、「治療の副作用がある方や高齢者、障がいのある方とその家族が一緒に食事を楽しむ場所」を目指し、栄養はもちろん、飲み込みやすさに配慮したメニューを提供するカフェです。全国的にも嚥下食を扱うカフェは珍しく、嚥下しやすいように調整されたビールやドリンクを飲むこともできます。
誰もが気軽に利用できるKam Yomは、パティシェが生み出す季節のスイーツが自慢。一つひとつ丁寧に作られ、味も見た目にもこだわりの詰まったスイーツが味わえます。
店内は広々としていて開放感があり、木目調の家具や植物などが置かれていて、ぬくもりあふれる空間です。カウンター・テーブル席の両方があるので、一人でふらっと立ち寄ったり、友達や家族とゆったり過ごしたり、さまざまなシーンで利用しやすいでしょう。
また、多世代の交流を促すKam Yomでは、毎週木曜日の夕方に「若者食堂」を開催。13〜22歳の若者は500円で食事ができます(大人は1,000円)。学食のように気軽に利用でき、不安や悩みを相談したり、誰かと楽しく話したり、地域の人との交流もできます。
さらに、Kam Yomのお客さんが500円を先払いして若者におごってくれる「Yumチケット」も。お金に余裕がない若者も利用できる、優しい制度です。
壁一面の本棚は最大6,000冊収納可能!
Kam Yomに一歩足を踏み入れると壁一面の本棚が目を引きますが、1・2階合わせると最大で6,000冊収納できるスペースがあるとのこと。これは移動図書館2台分、もしくは小規模な小学校の図書室に匹敵する多さです。
読書は知識や教養を身につけるだけでなく、ストレス軽減につながります。棚にある本は手に取って読めるので、本を読みながらリラックスした時間を過ごすのもおすすめです。
Kam Yomでは、自分の好きな本を地域の方と共有できる「本棚オーナー制度」を導入しています。月額5,000円で1棚分使うことができ、自著や趣味の本など、自分が他の人に読んでもらいたい本が置ける制度です。それぞれのスペースにはオーナーのプロフィールもあり、本を通してオーナーと地域の方が交流するのもおもしろそうですね。
ゆくゆくは図書館のように貸し借りできる仕組みを目指しているとのこと。本は時間も場所を選ばず気が向いたときに好きなペースで読めるため、誰でも取り入れられるリラックス方法かもしれません。
福祉複合施設「TOTONOU」とは
TOTONOUは、「誰もがその人らしく美しく過ごせる社会」の実現のために、高齢者・障がいのある方・がん患者さんやその家族を支えるNPOふくりびが運営する、ビューティー&ヘルスケア施設です。
世代や病気・障がいの有無を越えて、ここに来れば誰もが安心できて、心も体も人間関係もすべて「整う」という場所にしたいという思いが込められています。
TOTONOUには、Kam Yomのほか「あぴサポ長久手」「ながくて大学」も併設。それぞれ以下の機能・役割を持ち、地域や社会とつながりを深めながら多くの人をサポートしていくことを目指しています。
・あぴサポ長久手
高齢者・障害者・がん患者向けのトータルビューティーサロン。髪に悩みを持つ方やウィッグを必要とする方向けの美容院、ネイル・メイク、下着や帽子の製造販売、イベント撮影など、「きれい」をサポートしています。
・ながくて大学
長久手市と周辺エリアを拠点とした多世代コミュニティ。「学び」の機会を創出し、世代を超えた人や地域とのつながりを生み出し、一人ひとりの気づきや成長の促進を目指します。ヨガ・英会話やセカンドキャリア支援などにも取り組んでいます。
食べること、見た目を意識することは、その人の尊厳を守る大切な要素です。誰もが社会とのつながりを持ちながら自分らしく暮らすために、TOTONOUは医療と異なる分野から広くサポートしています。
Kam Yomのいちおしメニュー
Kam Yomはパティシェがつくる贅沢スイーツが特徴で、おしゃれなカフェとして利用できるのはもちろん、飲み込みに困難さを抱えている方がご家族と同じものを食べられる「インクルーシブスイーツ」も提供しています。
ここでは、Kam Yomのおすすめメニューを紹介します。
※スイーツメニューは季節によってこだわります。以下は2023年12月時点のメニュー・金額です。
和栗の手絞りモンブラン
ふわふわのシフォンケーキにザクザクした食感の抹茶クランブル、特製カスタードクリーム、アイスクリームを載せて、和栗のモンブランペーストでふんわり包んだ創作スイーツ。エディブルフラワー(食用花)も添えられていて見た目も美しく、華やかな気分になれます。
和栗のほっくり感と繊細な味わいが、カスタードやアイスクリームにピッタリです。
長久手産焼き芋ブリュレ
長久手産のさつまいもをじっくりと焼き上げ、アイスクリーム・さつまいもクリームを載せた一品。さつまいもの甘みをダイレクトに感じられ、温かさと冷たさが同時に楽しめます。塩キャラメルソースやパリパリのさつまいもチップス、白玉なども添えられ、多彩な食感がクセになる和スイーツです。
ほうじ茶かき氷
Kam Yomでは、かき氷も人気メニューです。旬のフルーツをたっぷり使ったかき氷や、幅広い年代に人気のほうじ茶かき氷など、種類もさまざま。喉が渇いているときや暑い日に食べたくなる、極上のひんやりスイーツです。
アフタヌーンティーセット
飲み込みに困難さを抱えている方も食べられるアフタヌーンティーセット。一つひとつ丁寧に柔らかく作られていて、味にもとことんこだわっています。セットの内容は季節によって変わりますが、旬の素材を使ったスイーツを何種類も味わえるのが嬉しいポイントです。
見た目が美しいことに加え、一つひとつ異なる食感が楽しめるのも大きな魅力。見た目・味・食感と、食の楽しさを家族みんなで満喫できるメニューです。
とろみビール
ビールにとろみをつけているため、水分が飲み込みづらい方も安心して好きなビールが楽しめます。もちろん味はビールそのものなので、以前はビールが好きだった方や家族で乾杯したい方にぴったりです。
誰でも気軽に利用できる「Kam Yom」で
絶品スイーツを味わおう!
福祉複合施設「TOTONOU」内にオープンした「Kam Yom」は、シェフの手作りスイーツや嚥下食を提供するカフェです。店内には所狭しと本が並んでいて、気になるものは手にとって読むこともできます。
一般的なカフェとしての利用はもちろん、飲み込みづらさに悩んでいる方も気軽に来られて、家族と一緒のメニューを食べられるのが大きな魅力です。
食べることは、幸せを感じたり意欲的になれたりと、自分の尊厳を維持するためにも大切な習慣です。おいしさや食感の違い、食材から季節を感じることで食べる楽しさを実感できるでしょう。
「食べる」ことを通じて多世代・地域の人と交流できるKam Yomへ、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
※掲載情報は取材時のものになります。
最新情報は、対象施設・店舗の公式ホームぺージ等でご確認ください。
“食べる”を通して多世代の交流を目指す 本棚カフェ「Kam Yom」
Kam Yomは、「治療の副作用がある方や高齢者、障がいのある方とその家族が一緒に食事を楽しむ場所」を目指し、栄養はもちろん、飲み込みやすさに配慮したメニューを提供するカフェです。全国的にも嚥下食を扱うカフェは珍しく、嚥下しやすいように調整されたビールやドリンクを飲むこともできます。 誰もが気軽に利用できるKam Yomは、パティシェが生み出す季節のスイーツが自慢。一つひとつ丁寧に作られ、味も見た目にもこだわりの詰まったスイーツが味わえます。 店内は広々としていて開放感があり、木目調の家具や植物などが置かれていて、ぬくもりあふれる空間です。カウンター・テーブル席の両方があるので、一人でふらっと立ち寄ったり、友達や家族とゆったり過ごしたり、さまざまなシーンで利用しやすいでしょう。 また、多世代の交流を促すKam Yomでは、毎週木曜日の夕方に「若者食堂」を開催。13〜22歳の若者は500円で食事ができます(大人は1,000円)。学食のように気軽に利用でき、不安や悩みを相談したり、誰かと楽しく話したり、地域の人との交流もできます。 さらに、Kam Yomのお客さんが500円を先払いして若者におごってくれる「Yumチケット」も。お金に余裕がない若者も利用できる、優しい制度です。壁一面の本棚は最大6,000冊収納可能!
Kam Yomに一歩足を踏み入れると壁一面の本棚が目を引きますが、1・2階合わせると最大で6,000冊収納できるスペースがあるとのこと。これは移動図書館2台分、もしくは小規模な小学校の図書室に匹敵する多さです。 読書は知識や教養を身につけるだけでなく、ストレス軽減につながります。棚にある本は手に取って読めるので、本を読みながらリラックスした時間を過ごすのもおすすめです。 Kam Yomでは、自分の好きな本を地域の方と共有できる「本棚オーナー制度」を導入しています。月額5,000円で1棚分使うことができ、自著や趣味の本など、自分が他の人に読んでもらいたい本が置ける制度です。それぞれのスペースにはオーナーのプロフィールもあり、本を通してオーナーと地域の方が交流するのもおもしろそうですね。 ゆくゆくは図書館のように貸し借りできる仕組みを目指しているとのこと。本は時間も場所を選ばず気が向いたときに好きなペースで読めるため、誰でも取り入れられるリラックス方法かもしれません。福祉複合施設「TOTONOU」とは
TOTONOUは、「誰もがその人らしく美しく過ごせる社会」の実現のために、高齢者・障がいのある方・がん患者さんやその家族を支えるNPOふくりびが運営する、ビューティー&ヘルスケア施設です。 世代や病気・障がいの有無を越えて、ここに来れば誰もが安心できて、心も体も人間関係もすべて「整う」という場所にしたいという思いが込められています。 TOTONOUには、Kam Yomのほか「あぴサポ長久手」「ながくて大学」も併設。それぞれ以下の機能・役割を持ち、地域や社会とつながりを深めながら多くの人をサポートしていくことを目指しています。 [caption id="attachment_5296" align="alignnone" width="1024"] 上の階にはあぴサポ長久手があり、建物の裏側からエレベーターで入店できます[/caption]・あぴサポ長久手
高齢者・障害者・がん患者向けのトータルビューティーサロン。髪に悩みを持つ方やウィッグを必要とする方向けの美容院、ネイル・メイク、下着や帽子の製造販売、イベント撮影など、「きれい」をサポートしています。・ながくて大学
長久手市と周辺エリアを拠点とした多世代コミュニティ。「学び」の機会を創出し、世代を超えた人や地域とのつながりを生み出し、一人ひとりの気づきや成長の促進を目指します。ヨガ・英会話やセカンドキャリア支援などにも取り組んでいます。 食べること、見た目を意識することは、その人の尊厳を守る大切な要素です。誰もが社会とのつながりを持ちながら自分らしく暮らすために、TOTONOUは医療と異なる分野から広くサポートしています。Kam Yomのいちおしメニュー
Kam Yomはパティシェがつくる贅沢スイーツが特徴で、おしゃれなカフェとして利用できるのはもちろん、飲み込みに困難さを抱えている方がご家族と同じものを食べられる「インクルーシブスイーツ」も提供しています。 ここでは、Kam Yomのおすすめメニューを紹介します。 ※スイーツメニューは季節によってこだわります。以下は2023年12月時点のメニュー・金額です。和栗の手絞りモンブラン
[caption id="attachment_5294" align="alignnone" width="1024"] 和栗の手絞りモンブラン 1,320円[/caption] ふわふわのシフォンケーキにザクザクした食感の抹茶クランブル、特製カスタードクリーム、アイスクリームを載せて、和栗のモンブランペーストでふんわり包んだ創作スイーツ。エディブルフラワー(食用花)も添えられていて見た目も美しく、華やかな気分になれます。 和栗のほっくり感と繊細な味わいが、カスタードやアイスクリームにピッタリです。長久手産焼き芋ブリュレ
[caption id="attachment_5293" align="alignnone" width="1024"] 長久手産焼き芋ブリュレ 1,320円[/caption] 長久手産のさつまいもをじっくりと焼き上げ、アイスクリーム・さつまいもクリームを載せた一品。さつまいもの甘みをダイレクトに感じられ、温かさと冷たさが同時に楽しめます。塩キャラメルソースやパリパリのさつまいもチップス、白玉なども添えられ、多彩な食感がクセになる和スイーツです。ほうじ茶かき氷
[caption id="attachment_5299" align="alignnone" width="1024"] ほうじ茶かき氷 1,650円[/caption] Kam Yomでは、かき氷も人気メニューです。旬のフルーツをたっぷり使ったかき氷や、幅広い年代に人気のほうじ茶かき氷など、種類もさまざま。喉が渇いているときや暑い日に食べたくなる、極上のひんやりスイーツです。アフタヌーンティーセット
[caption id="attachment_5291" align="alignnone" width="1024"] アフタヌーンティーセット 4,180円(※写真は2名分、予約も2名分から受付。前日までに要予約)[/caption] 飲み込みに困難さを抱えている方も食べられるアフタヌーンティーセット。一つひとつ丁寧に柔らかく作られていて、味にもとことんこだわっています。セットの内容は季節によって変わりますが、旬の素材を使ったスイーツを何種類も味わえるのが嬉しいポイントです。 見た目が美しいことに加え、一つひとつ異なる食感が楽しめるのも大きな魅力。見た目・味・食感と、食の楽しさを家族みんなで満喫できるメニューです。とろみビール
[caption id="attachment_5289" align="alignnone" width="1024"] とろみビール 880円[/caption] ビールにとろみをつけているため、水分が飲み込みづらい方も安心して好きなビールが楽しめます。もちろん味はビールそのものなので、以前はビールが好きだった方や家族で乾杯したい方にぴったりです。誰でも気軽に利用できる「Kam Yom」で 絶品スイーツを味わおう!
福祉複合施設「TOTONOU」内にオープンした「Kam Yom」は、シェフの手作りスイーツや嚥下食を提供するカフェです。店内には所狭しと本が並んでいて、気になるものは手にとって読むこともできます。 一般的なカフェとしての利用はもちろん、飲み込みづらさに悩んでいる方も気軽に来られて、家族と一緒のメニューを食べられるのが大きな魅力です。 食べることは、幸せを感じたり意欲的になれたりと、自分の尊厳を維持するためにも大切な習慣です。おいしさや食感の違い、食材から季節を感じることで食べる楽しさを実感できるでしょう。 「食べる」ことを通じて多世代・地域の人と交流できるKam Yomへ、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。 ※掲載情報は取材時のものになります。 最新情報は、対象施設・店舗の公式ホームぺージ等でご確認ください。SHOP DATA
おすすめ特集記事
「 グルメ 」のおすすめ記事
「 長久手 」のおすすめ記事