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1人でも安心して楽しめる!
女性ソロキャンプ入門ガイド(By SWEN)

ファッション ライフ アウトドア カルチャー

みつはら まりこ みつはら まりこ 2023/10/30
1人でも安心して楽しめる!  女性ソロキャンプ入門ガイド(By SWEN)

秋は真夏に比べて虫が少なく、自然の中で過ごすには快適な気候。ソロキャンプに挑戦するには理想的な季節です。

とはいえ、「テントを設営できるか自信がない」「夜に1人で過ごすのは不安」など、スキルや安全性に関して懸念する方もいるのではないでしょうか。

今回は、女性でも安心してソロキャンプできる方法を、「SWENフレスポ小田原店」の中村さんと小澤さんに伺いました。ソロキャンプに少し自信がない方、自然の中で安全にひとり時間を楽しみたい方は必見!持ち物・テクニック・心構えなどを詳しく解説します。

 

※2023年9月取材時の情報です。

 

初心者でも楽しめるアウトドアショップ「SWEN」とは?
https://www.machikuru.jp/special/p2684/

CONTENTS

    ソロキャンプ初心者がもっていくべき道具

    ソロキャンプになくてはならない道具は、テント・寝袋・ランタン・机・イス・寝袋の下に敷くマットです。中でも今回は、テント・寝袋・ランタンをご紹介します。選ぶポイントは「女性でも扱いやすいこと」「快適に過ごせるか」という2点。以下をおさえておけば、キャンプ前の不安が払拭されますよ。

    ちなみに、机・イス・寝袋の下に敷くマットに関しては下記の記事をぜひ参考にしてください!

    はじめてのキャンプは「SWEN」で解決!キャンプギアの選び方やおすすめ商品をご紹介
    https://www.machikuru.jp/special/p3031/

     

    設営が簡単!ワンポールタイプのテント

    テント内にポールが1本立っている仕様

    テント内にポールが1本立っている仕様

    テント設営に自信がない方は、ワンポールタイプのテントがおすすめです。

    – ワンポールタイプがおすすめの理由を教えてください。

    小澤さん:「ワンポールテントは、テントの中で設営が1番簡単です。設営方法は、設営したい場所にテントを広げて、周りをペグで打ちます。次に、中に侵入してテントの中心にポールを1本立てるだけで完成です。初めての方でもここまでの作業なら20分ほどでできます。補強するためにガイロープ(※)を張る時間を含めても、30〜40分あれば設営できますよ」

    – ペグを打って、ポールを立てるだけならできそうな気がします!

    中村さん:「フレームが1つしかないので戸惑う心配がなく、設営特有の力を入れて差し込む作業もありません。女性に対して優しいテントと言えますね」

    – 1人での設営は力の面で不安でしたが、それを聞いて安心しました

    小澤さん:「設営時間が短ければ、撤収も早くすみます。翌朝ゆっくり食事の時間を取りたくても撤収に手間がかかり、チェックアウトの時間が迫ると余裕がなくなります。しかし、撤収時間を短縮できるテントなら、最後までゆとりをもってキャンプできるので心強いですよ」

    ※ ガイロープ:風でテントが飛ばされないように支えるロープのこと

     

    WAQの「Alpha T/C SOLO DX」。カラーは、タン・オリーブ・ブラックの3種類。

    WAQの「Alpha T/C SOLO DX」。カラーは、タン・オリーブ・ブラックの3種類。

     

    – おすすめのテントはありますか?

    中村さん:「 WAQ Alpha T/C SOLO DXです。ワンポールタイプかつTC素材なので設営しやすく、女性受けもよいですよ」

    – TC素材とは何ですか?どのようなメリットがあるのでしょうか?

    中村さん:「TCとはテクニカルコットンという意味で、コットン65%・ポリエステル35%の混合素材です。特徴は保温性が高く、火の粉に強い点です。また、コットンの風合いにより柔らかい印象を与えます。女性らしいナチュラルな雰囲気になりますよ!」

    – これからの季節に適していて、テントだけで女性らしい雰囲気になるのは魅力的です!

    小澤さん:「ソロ用のテントなので、女性1人でも設営できる大きさです。テントの側面には薪ストーブ用の穴があるので、これを機にステップアップしたい方にはおすすめです」

    – テントの重量はいかがですか?

    中村さん:「DXは9.5kgで、ワンサイズ小さいタイプは6.5kgです。究極に軽さを求めるなら高さが120cmほどの山岳テント(山登り用のテント)がありますが、就寝目的になります。それだと居住スペースがないので、タープを張る作業が加わりますね」

    – もう1つ何かを設営するのはハードル高いですね……。

    小澤さん:「狭い空間で1日過ごすのは少し時間に欠けます。こちらのテントなら初心者でも1人で簡単に設営できて、アレンジも3パターン楽しめますよ!」

    予算に余裕があれば、寝袋は「羽毛(ダウン)」を!

    モンベル「シームレスダウンハガーシリーズ」

    モンベル「シームレスダウンハガーシリーズ」

    寝袋は大きく分けて「化繊」と「羽毛(ダウン)」があり、予算に余裕があれば羽毛がおすすめです。羽毛の寝袋のメリットは、「圧倒的な軽さ」「コンパクトになる」「寝心地がよい」の3点です。しかし、化繊に比べてお値段が高く、おすすめの寝袋は5万円を超えます。

    一方、化繊の寝袋は「値段が手頃」「洗濯が気軽にできる」など扱いやすいメリットがあります。

    – 予算に余裕がある場合、なぜ羽毛の寝袋がおすすめなのですか?

    小澤さん:「初心者の方は野外で寝る経験が少ないため、どの寝袋を購入すればいいか迷われますよね。日頃生活している環境に少しでも近づけるなら、少々ハイスペックの寝袋を選べば安心して快適に寝られますよ」

    – キャンプで寒くて寝られない経験をすると辛いですね……。他に利点はありますか?

    小澤さん:「コンパクトになる点はメリットです。化繊の寝袋はかさが大きいので、サイズ感がまったく異なります」

    – 羽毛の寝袋でおすすめはありますか?

    中村さん:「モンベルの「シームレスダウンハガーシリーズ」です。最大の特徴は「ストレッチシステム」といって、寝袋の中であぐらがかけると言われるほど横に伸びます。窮屈そうに感じる方や、家の布団に近い感覚で寝たい方にはおすすめですよ!」

    – 初めて寝袋で寝る方にとってもおすすめですね!

    中村さん:「そうですね!登山用の寝袋なので持ち運びやすく、寝心地は申し分ないです」

    スナグパック「ベースキャンプ スリープシステム」。2層仕様でスリーシーズン使用できます

    スナグパック「ベースキャンプ スリープシステム」。2層仕様でスリーシーズン使用できます

    – ちなみに、化繊の寝袋のおすすめはありますか?

    小澤さん:「イギリスのメーカーであるスナグパックの「ベースキャンプ スリープシステム」です。お値段が手頃・さまざまな温度帯から選べる・汎用性がある点がメリットですよ」

    – 汎用性とは?

    小澤さん:「寝袋が2層になっていて、暑い時は1枚だけで、寒ければ1枚追加できる仕様です。気候に合わせ使い分けて調整できますよ!」

    – これならスリーシーズン使えそうですね!

    小澤さん:「寝袋を購入する際は、寝袋の知識がある専門のスタッフに相談するのがおすすめです。キャンプに行く季節や温度帯を伝えていただければ、予算やスペックに応じてご提案できます。快適温度や限界温度を確認して備えを充分に整えれば、安心してテント泊を迎えられますよ」

    ランタンはコンパクトタイプを複数持つ

    BAREBONES 「エジソンミニランタン」。ホワイトカラーは女性らしいですね

    BAREBONES 「エジソンミニランタン」。ホワイトカラーは女性らしいですね

     

    GOAL ZERO「ライトハウスマイクロフラッシュ」

    GOAL ZERO「ライトハウスマイクロフラッシュ」

    ソロキャンプを快適にするには、コンパクトなLEDランタンを3つ程度は用意しましょう。

    主な用途は、テントサイト全体を照らす目的・手元を照らす目的・持ち運び用です。特に身につけられるランタンは、自分の身を守る点でも重要です。

    小澤さん:「日が暮れてサイトを離れるときや調理時にクッカーの中身を覗きたいときなど、持っているだけで安心して過ごせます。コンパクトなランタンをネックストラップにつければ、ちょっとしたアクセサリー代わりにもなりますよ!」

    中村さん:「帽子のつばに挟めるコンパクトランタンもありますね。調理時なら手元を照らし、両手も空きます」

    – 防犯面でも心強い味方になりますか?

    中村さん:「もちろんです。非常灯のように赤く点滅するコンパクトなランタンもあります。SOSのサインになるので、万が一に備えて寝るとき手元に置いておくのもよいですね!」

    5050WORKSHOP「マイクロライト」は中指ほどの大きさ!

    5050WORKSHOP「マイクロライト」は中指ほどの大きさ!

     

    おすすめは、5050WORKSHOPの「マイクロライト」です。約6cmのコンパクトなボディでありながら70ルーメンの光量を確保できます。付属品のクリップを併用すると帽子のつばに取り付けられ、ヘッドライトとしても使える優れものです。

    調理は道具を使いまわして
    味変を心がけるべし!

    ソロキャンプで料理を楽しむコツは、道具を使い回して具材を追加しながら味を変えることです。

    「例えば、夜にトマト鍋を作ったら、 翌朝は鍋の残りにご飯とチーズを入れてリゾットにする。夜はアヒージョを作って、翌朝はパスタを入れてオイルパスタにするなどですね!」と小澤さん。

    これなら洗い物も少なくなり、料理のアレンジも楽しめます。また、準備と片付けの時間を節約できるのです。

    火元はガスタイプのものを

    調理には、火の調節がしやすく簡単に扱えるガスがおすすめです。

    ガスタイプのおすすめ1点目は、イワタニの「カセットフータフまるジュニア」。火元を囲うように風防が付いているので、少々の風なら火は消えません。自宅で使用するカセットコンロと形状が似ており、初心者でも感覚的に扱えます。

    SOTOの「レギュレーターストーブST-310」は、コンパクトなのに火力が落ちにくい特徴があります。これらのカセットガスを使用するタイプは手軽に入手しやすい点もメリットです。

    中村さん自作のガス缶カバー。キャンプ中に編むこともあるそう。

    中村さん自作のガス缶カバー。キャンプ中に編むこともあるそう。

    ガス缶が見えるタイプは、ガス缶カバーを自作しておしゃれにアレンジできる楽しみもあります。見た目にこだわりたい方や他のキャンパーと差別化したい方にとってカスタマイズできるのは魅力ですよね!

    ホットサンドメーカーは汎用性抜群

    手軽に調理するなら、ホットサンドメーカーを選択するのもよいでしょう。中村さんがおすすめする簡単レシピは「ミートパイ」です!

    材料は冷凍パイシートとコンビニのレトルトハンバーグのみ。作り方は、パイ生地にハンバーグを乗せて2つ折りにします。端をフォークで圧着したら、ホットサンドメーカーに挟んで弱火でじっくり焼くだけ!味付けも必要なく、簡単にメイン料理ができます。

    冷凍パイシートは食パンと比べてかさが薄く、コンパクトになる点がメリット。「ご飯が足りなくなった時に非常食としても使えます」と中村さんは言います。

    おすすめのホットサンドメーカーはSOTOの「ミニマルホットサンドメーカー」です。

    特徴は、熱伝導性が高いアルミ製であり、フッ素加工が施されていること。それにより予熱なしで冷たいまま物を挟み、すぐ火にかけられます。また、上下に2分割できるためお手入れが楽ちん。ちょっとした炒め物ならフライパン感覚で使えます。

    さらに、珍しいのは取っ手が折れてコンパクトになること。中村さんにとって理想のホットサンドイッチメーカーであり、「6年待った」と言う間違いない商品です。

    ソロキャンプを安全に楽しむための注意点

    女性のソロキャンプで1番心配なのは、夜過ごす時間。その不安を払拭するためにはキャンプ場を選ぶ基準と身の安全を守る持ち物が重要です。

    キャンプ場を選ぶ基準

    キャンプ場選びで重要なのは、夜の時間や緊急時に相談できる環境であるかということ。

    例えば、管理人が24時間在住していたり巡回していたりなど、夜間でも連絡が取れるキャンプ場は身を守る決め手になります。

    また、ファミリー層が多いキャンプ場は、一声かけやすい環境が魅力です。昼間のうちに周りのキャンパーに挨拶しておくだけで啓発効果が期待できます。例えば、小澤さんは「こんにちは」「素敵なテントですね」など自発的なコミュニケーションを心がけています。それにより、何かあった時に「どうしたの?」と、気にかけてくれる場合もあるからです。

    身の安全を守る持ち物

    就寝時に身の安全を守るためには、鍵と防犯ブザーを持参するのがおすすめです。

    テントはチャック式なので、外から簡単に開いてしまうもの。外部からの侵入を防ぐためには、テントの内側にダイヤル錠や南京錠を付ければ安心です。

    また、盗難防止のために就寝時はキャンプ道具すべてをテントの中に入れるのも基本です。小さなアイテムや工夫次第で夜間の不安を少しでも解消できますよ。

    自分らしいスタイルを楽しむのが
    ソロキャンプの醍醐味

    ソロキャンプで肝心なのは「自然の中でどう過ごすか絞ること」です。「やらねばならないことを少し減らしてみるとゆっくりひとり時間が楽しめて、充実感も味わえますよ」と、ベテランキャンパーの中村さんと小澤さんは言います。

    SWENにはソロキャンプの悩みや疑問を解決できる道具が揃っており、アウトドアに精通しているスタッフが挑戦への第一歩を優しく後押ししてくれます!ぜひお気軽に足を運んでみてくださいね。

     

     

    ※掲載情報は取材時のものになります。
    最新情報は、対象施設・店舗の公式ホームぺージ等でご確認ください。

    ソロキャンプ初心者がもっていくべき道具

    ソロキャンプになくてはならない道具は、テント・寝袋・ランタン・机・イス・寝袋の下に敷くマットです。中でも今回は、テント・寝袋・ランタンをご紹介します。選ぶポイントは「女性でも扱いやすいこと」「快適に過ごせるか」という2点。以下をおさえておけば、キャンプ前の不安が払拭されますよ。 ちなみに、机・イス・寝袋の下に敷くマットに関しては下記の記事をぜひ参考にしてください! はじめてのキャンプは「SWEN」で解決!キャンプギアの選び方やおすすめ商品をご紹介 https://www.machikuru.jp/special/p3031/  

    設営が簡単!ワンポールタイプのテント

    [caption id="attachment_4429" align="alignnone" width="1024"]テント内にポールが1本立っている仕様 テント内にポールが1本立っている仕様[/caption] テント設営に自信がない方は、ワンポールタイプのテントがおすすめです。 - ワンポールタイプがおすすめの理由を教えてください。 小澤さん:「ワンポールテントは、テントの中で設営が1番簡単です。設営方法は、設営したい場所にテントを広げて、周りをペグで打ちます。次に、中に侵入してテントの中心にポールを1本立てるだけで完成です。初めての方でもここまでの作業なら20分ほどでできます。補強するためにガイロープ(※)を張る時間を含めても、30〜40分あれば設営できますよ」 - ペグを打って、ポールを立てるだけならできそうな気がします! 中村さん:「フレームが1つしかないので戸惑う心配がなく、設営特有の力を入れて差し込む作業もありません。女性に対して優しいテントと言えますね」 - 1人での設営は力の面で不安でしたが、それを聞いて安心しました 小澤さん:「設営時間が短ければ、撤収も早くすみます。翌朝ゆっくり食事の時間を取りたくても撤収に手間がかかり、チェックアウトの時間が迫ると余裕がなくなります。しかし、撤収時間を短縮できるテントなら、最後までゆとりをもってキャンプできるので心強いですよ」 ※ ガイロープ:風でテントが飛ばされないように支えるロープのこと   [caption id="attachment_4434" align="alignnone" width="1024"]WAQの「Alpha T/C SOLO DX」。カラーは、タン・オリーブ・ブラックの3種類。 WAQの「Alpha T/C SOLO DX」。カラーは、タン・オリーブ・ブラックの3種類。[/caption]   - おすすめのテントはありますか? 中村さん:「 WAQ Alpha T/C SOLO DXです。ワンポールタイプかつTC素材なので設営しやすく、女性受けもよいですよ」 - TC素材とは何ですか?どのようなメリットがあるのでしょうか? 中村さん:「TCとはテクニカルコットンという意味で、コットン65%・ポリエステル35%の混合素材です。特徴は保温性が高く、火の粉に強い点です。また、コットンの風合いにより柔らかい印象を与えます。女性らしいナチュラルな雰囲気になりますよ!」 - これからの季節に適していて、テントだけで女性らしい雰囲気になるのは魅力的です! 小澤さん:「ソロ用のテントなので、女性1人でも設営できる大きさです。テントの側面には薪ストーブ用の穴があるので、これを機にステップアップしたい方にはおすすめです」 - テントの重量はいかがですか? 中村さん:「DXは9.5kgで、ワンサイズ小さいタイプは6.5kgです。究極に軽さを求めるなら高さが120cmほどの山岳テント(山登り用のテント)がありますが、就寝目的になります。それだと居住スペースがないので、タープを張る作業が加わりますね」 - もう1つ何かを設営するのはハードル高いですね……。 小澤さん:「狭い空間で1日過ごすのは少し時間に欠けます。こちらのテントなら初心者でも1人で簡単に設営できて、アレンジも3パターン楽しめますよ!」

    予算に余裕があれば、寝袋は「羽毛(ダウン)」を!

    [caption id="attachment_4437" align="alignnone" width="1024"]モンベル「シームレスダウンハガーシリーズ」 モンベル「シームレスダウンハガーシリーズ」[/caption] 寝袋は大きく分けて「化繊」と「羽毛(ダウン)」があり、予算に余裕があれば羽毛がおすすめです。羽毛の寝袋のメリットは、「圧倒的な軽さ」「コンパクトになる」「寝心地がよい」の3点です。しかし、化繊に比べてお値段が高く、おすすめの寝袋は5万円を超えます。 一方、化繊の寝袋は「値段が手頃」「洗濯が気軽にできる」など扱いやすいメリットがあります。 - 予算に余裕がある場合、なぜ羽毛の寝袋がおすすめなのですか? 小澤さん:「初心者の方は野外で寝る経験が少ないため、どの寝袋を購入すればいいか迷われますよね。日頃生活している環境に少しでも近づけるなら、少々ハイスペックの寝袋を選べば安心して快適に寝られますよ」 - キャンプで寒くて寝られない経験をすると辛いですね……。他に利点はありますか? 小澤さん:「コンパクトになる点はメリットです。化繊の寝袋はかさが大きいので、サイズ感がまったく異なります」 - 羽毛の寝袋でおすすめはありますか? 中村さん:「モンベルの「シームレスダウンハガーシリーズ」です。最大の特徴は「ストレッチシステム」といって、寝袋の中であぐらがかけると言われるほど横に伸びます。窮屈そうに感じる方や、家の布団に近い感覚で寝たい方にはおすすめですよ!」 - 初めて寝袋で寝る方にとってもおすすめですね! 中村さん:「そうですね!登山用の寝袋なので持ち運びやすく、寝心地は申し分ないです」 [caption id="attachment_4425" align="alignnone" width="1024"]スナグパック「ベースキャンプ スリープシステム」。2層仕様でスリーシーズン使用できます スナグパック「ベースキャンプ スリープシステム」。2層仕様でスリーシーズン使用できます[/caption] - ちなみに、化繊の寝袋のおすすめはありますか? 小澤さん:「イギリスのメーカーであるスナグパックの「ベースキャンプ スリープシステム」です。お値段が手頃・さまざまな温度帯から選べる・汎用性がある点がメリットですよ」 - 汎用性とは? 小澤さん:「寝袋が2層になっていて、暑い時は1枚だけで、寒ければ1枚追加できる仕様です。気候に合わせ使い分けて調整できますよ!」 - これならスリーシーズン使えそうですね! 小澤さん:「寝袋を購入する際は、寝袋の知識がある専門のスタッフに相談するのがおすすめです。キャンプに行く季節や温度帯を伝えていただければ、予算やスペックに応じてご提案できます。快適温度や限界温度を確認して備えを充分に整えれば、安心してテント泊を迎えられますよ」

    ランタンはコンパクトタイプを複数持つ

    [caption id="attachment_4427" align="alignnone" width="1024"]BAREBONES 「エジソンミニランタン」。ホワイトカラーは女性らしいですね BAREBONES 「エジソンミニランタン」。ホワイトカラーは女性らしいですね[/caption]   [caption id="attachment_4430" align="alignnone" width="1024"]GOAL ZERO「ライトハウスマイクロフラッシュ」 GOAL ZERO「ライトハウスマイクロフラッシュ」[/caption] ソロキャンプを快適にするには、コンパクトなLEDランタンを3つ程度は用意しましょう。 主な用途は、テントサイト全体を照らす目的・手元を照らす目的・持ち運び用です。特に身につけられるランタンは、自分の身を守る点でも重要です。 小澤さん:「日が暮れてサイトを離れるときや調理時にクッカーの中身を覗きたいときなど、持っているだけで安心して過ごせます。コンパクトなランタンをネックストラップにつければ、ちょっとしたアクセサリー代わりにもなりますよ!」 中村さん:「帽子のつばに挟めるコンパクトランタンもありますね。調理時なら手元を照らし、両手も空きます」 - 防犯面でも心強い味方になりますか? 中村さん:「もちろんです。非常灯のように赤く点滅するコンパクトなランタンもあります。SOSのサインになるので、万が一に備えて寝るとき手元に置いておくのもよいですね!」 [caption id="attachment_4426" align="alignnone" width="1024"]5050WORKSHOP「マイクロライト」は中指ほどの大きさ! 5050WORKSHOP「マイクロライト」は中指ほどの大きさ![/caption]   おすすめは、5050WORKSHOPの「マイクロライト」です。約6cmのコンパクトなボディでありながら70ルーメンの光量を確保できます。付属品のクリップを併用すると帽子のつばに取り付けられ、ヘッドライトとしても使える優れものです。

    調理は道具を使いまわして 味変を心がけるべし!

    ソロキャンプで料理を楽しむコツは、道具を使い回して具材を追加しながら味を変えることです。 「例えば、夜にトマト鍋を作ったら、 翌朝は鍋の残りにご飯とチーズを入れてリゾットにする。夜はアヒージョを作って、翌朝はパスタを入れてオイルパスタにするなどですね!」と小澤さん。 これなら洗い物も少なくなり、料理のアレンジも楽しめます。また、準備と片付けの時間を節約できるのです。

    火元はガスタイプのものを

    調理には、火の調節がしやすく簡単に扱えるガスがおすすめです。 ガスタイプのおすすめ1点目は、イワタニの「カセットフータフまるジュニア」。火元を囲うように風防が付いているので、少々の風なら火は消えません。自宅で使用するカセットコンロと形状が似ており、初心者でも感覚的に扱えます。 SOTOの「レギュレーターストーブST-310」は、コンパクトなのに火力が落ちにくい特徴があります。これらのカセットガスを使用するタイプは手軽に入手しやすい点もメリットです。 [caption id="attachment_4436" align="alignnone" width="1022"]中村さん自作のガス缶カバー。キャンプ中に編むこともあるそう。 中村さん自作のガス缶カバー。キャンプ中に編むこともあるそう。[/caption] ガス缶が見えるタイプは、ガス缶カバーを自作しておしゃれにアレンジできる楽しみもあります。見た目にこだわりたい方や他のキャンパーと差別化したい方にとってカスタマイズできるのは魅力ですよね!

    ホットサンドメーカーは汎用性抜群

    手軽に調理するなら、ホットサンドメーカーを選択するのもよいでしょう。中村さんがおすすめする簡単レシピは「ミートパイ」です! 材料は冷凍パイシートとコンビニのレトルトハンバーグのみ。作り方は、パイ生地にハンバーグを乗せて2つ折りにします。端をフォークで圧着したら、ホットサンドメーカーに挟んで弱火でじっくり焼くだけ!味付けも必要なく、簡単にメイン料理ができます。 冷凍パイシートは食パンと比べてかさが薄く、コンパクトになる点がメリット。「ご飯が足りなくなった時に非常食としても使えます」と中村さんは言います。 おすすめのホットサンドメーカーはSOTOの「ミニマルホットサンドメーカー」です。 特徴は、熱伝導性が高いアルミ製であり、フッ素加工が施されていること。それにより予熱なしで冷たいまま物を挟み、すぐ火にかけられます。また、上下に2分割できるためお手入れが楽ちん。ちょっとした炒め物ならフライパン感覚で使えます。 さらに、珍しいのは取っ手が折れてコンパクトになること。中村さんにとって理想のホットサンドイッチメーカーであり、「6年待った」と言う間違いない商品です。

    ソロキャンプを安全に楽しむための注意点

    女性のソロキャンプで1番心配なのは、夜過ごす時間。その不安を払拭するためにはキャンプ場を選ぶ基準と身の安全を守る持ち物が重要です。

    キャンプ場を選ぶ基準

    キャンプ場選びで重要なのは、夜の時間や緊急時に相談できる環境であるかということ。 例えば、管理人が24時間在住していたり巡回していたりなど、夜間でも連絡が取れるキャンプ場は身を守る決め手になります。 また、ファミリー層が多いキャンプ場は、一声かけやすい環境が魅力です。昼間のうちに周りのキャンパーに挨拶しておくだけで啓発効果が期待できます。例えば、小澤さんは「こんにちは」「素敵なテントですね」など自発的なコミュニケーションを心がけています。それにより、何かあった時に「どうしたの?」と、気にかけてくれる場合もあるからです。

    身の安全を守る持ち物

    就寝時に身の安全を守るためには、鍵と防犯ブザーを持参するのがおすすめです。 テントはチャック式なので、外から簡単に開いてしまうもの。外部からの侵入を防ぐためには、テントの内側にダイヤル錠や南京錠を付ければ安心です。 また、盗難防止のために就寝時はキャンプ道具すべてをテントの中に入れるのも基本です。小さなアイテムや工夫次第で夜間の不安を少しでも解消できますよ。

    自分らしいスタイルを楽しむのが ソロキャンプの醍醐味

    ソロキャンプで肝心なのは「自然の中でどう過ごすか絞ること」です。「やらねばならないことを少し減らしてみるとゆっくりひとり時間が楽しめて、充実感も味わえますよ」と、ベテランキャンパーの中村さんと小澤さんは言います。 SWENにはソロキャンプの悩みや疑問を解決できる道具が揃っており、アウトドアに精通しているスタッフが挑戦への第一歩を優しく後押ししてくれます!ぜひお気軽に足を運んでみてくださいね。     ※掲載情報は取材時のものになります。 最新情報は、対象施設・店舗の公式ホームぺージ等でご確認ください。

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    みつはら まりこ みつはら まりこ

    香川県出身。夫の転勤により兵庫県から三重県に移り住み、現在はフリーライターとして執筆活動中。得意ジャンルは、グルメ・旅行・住宅関連・嗜好品・女性のライフスタイルなど。 「人の想い」「素敵なモノ・コト」を見て聴き、最大限に魅力を引き出して発信できるライターを目指しています。趣味は、キャンプとマンガを読むこと。その時は片手にコーヒーかお酒は必須の、インドア派のアウトドア好き人間。

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