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【豊田】「WORKBENCH COFFEE ROASTERS」 自家焙煎のスペシャルティコーヒーが気軽に味わえるカフェ

【豊田】「WORKBENCH COFFEE ROASTERS」 自家焙煎のスペシャルティコーヒーが気軽に味わえるカフェ

豊田市駅から徒歩3分、ビルの2階にあるカフェ「WORKBENCH COFFEE ROASTERS(ワークベンチコーヒーロースターズ:以下ワークベンチ)」。自家焙煎のスペシャルティコーヒー専門店ですが、クラフトビールや豊田の食材を使ったスイーツ・グルメが味わえると、注目を集めているお店です。

2016年8月、足助にある築150年の古民家に隣接する蔵を改装してオープン。豊田市駅へは2020年3月に移転してきました。

CONTENTS

    1階は焙煎所、右の階段を登ると店の入口があります

    店内の客席は、中央と壁際に大きなテーブルが2つのみ。一つのオープンな空間をみんなでシェアするような、温和な雰囲気があります。とはいえ他のお客さんとの近すぎず遠すぎずの距離が保てて、お店のスタッフやお客さん同士で交流が生まれる場所であることがお店のテーマです。

     

    8名ほどが座れそうな大きなテーブル

     

    WORKBENCH COFFEE ROASTERSのオーナー・細沼瑠偉さん

    お店のオーナーの細沼さんに、お店に込められた思いやこだわりを伺いました。

    カフェを日常に加えて暮らしを豊かに、
    プラスαの幸せを!


    もともと飲料の分野に興味があり、本格的にコーヒーの勉強をはじめた細沼さん。アメリカやイタリアに留学したり、全国の気になるカフェに行ったり、自分でできる限り独学で学んだと言います。なんとラテアートの世界大会にも出場した経験があるとか。

    その後、全米で知られる有名なコーヒーショップ「Jittery Joe’s Coffee(ジッタリージョー)」で焙煎技術を教えてもらい、足助でお店をオープンすることとなりました。

    築150年の古民家と蔵を活用したカフェは大きな注目を集め、マスコミが何度も取り上げ人気スポットに。そこから豊田市駅の方へ移転した理由には、細沼さんの豊田市への愛と発展を願う強い思いがありました。

    細沼さん:「私は豊田市がとても好きなんですが、もっと街全体で文化を醸成できたら、と思っています。豊田は世界的に知名度が高くて街や道もきれいで、素敵な街です。でも駅前にはチェーン店が多く、海外の人が多いのにクラフトビール専門店もありません。もっと個性的で多様なお店があった方が、街全体が楽しくなると思います。

    街を作る要素に衣食住の「食」は必要不可欠で、その街の文化を育む役割があるはずなのに、育まれていない。野菜やフルーツなどの特産物も、他の地域に誇れるものがたくさんあるのに、地元の人でもあまり知られていないのがもったいないな、と。

    自分たちの地域の良さを知り、それを広めたり活用したりすることで、循環しながら文化が育まれていくと思うのです。豊田市には魅力がたくさんあるので、自分がこれまでやってきた飲料の分野でやってきたことを最大限に活かしたいな、と思って移転を決めました。」


    店内は大きなテーブルが2つ並び、お客さんたちは必然的に相席のような形になりますが、これも細沼さんの狙いです。

    細沼さん:「自分一人の時間に没頭するためにカフェへ行くのも一つの目的ですが、私はカフェを社交場だと思っていて、コミュニケーションが生まれやすい場にしたいと思っています。コーヒーを選ぶにしても気軽にスタッフに話しかけてもらいたいですし、お客さん同士で交流が生まれてくれたら嬉しいですね。実際にこのお店で知り合い、一緒に仕事をすることになった人もいます。

    テーブル中央には植物を置き、空間を優しく区切る配慮もされています。

    店全体がオープンな空間なので、一人でも気軽に立ち寄ってほしいという思いもあります。街の文化を作るのは行政や企業ではなくて、街に住んでいる人、その人々の毎日の行動なので、ライフスタイルの中にカフェを利用することもプラスしてほしいな、と。

    コーヒーやフードにはもちろんこだわっていますが、敢えてそれを押し付けないように気をつけています。おいしいコーヒーやフードを味わったり何気ない会話をしたり、それでちょっと幸せな気持ちになって帰る。これが日常的に感じられたら、人生も豊かになりますよね。なので、お風呂に入るような感覚で日常的にカフェに来てもらえるのが理想です。」

    初恋みたいにきゅんとして、甘くてクリーンな
    コーヒーにこだわる


    1階で自家焙煎を行うワークベンチコーヒーでは、常時7種類のスペシャルティコーヒーが味わえます。コーヒーのテーマは「初恋みたいにきゅんとしていて、甘くクリーンなコーヒー」であること。

    コスタリカ エル アルコン 500円

    豆本来の味はフルーティーで、苦味は焙煎する人の匙加減。そのため、豆のポテンシャルを引き出せる焙煎を常に意識しているのだそう。甘みを感じる豆を浅煎り〜中煎りで焙煎し、スッキリと軽めの飲みごたえのコーヒーが味わえます。

    大きな存在感を放つ焙煎機

    細沼さん:「最近はコーヒーの生産者のことも広く伝える傾向にありますが、より気軽に味わってもらいたいので、私たちは知りたい人にだけ伝えるようにしています。コーヒーを選ぶのに迷っていたら、味の特徴を伝えたり好みの風味を聞いたりしておすすめすることもよくあります。純粋に『おいしい』と感じてもらうことを優先したいので、難しいことは話しません。ただ、さりげなく出しているけど世界中でここしか扱っていないコーヒーがあるときもあります(笑)」

    店内の一角には、コーヒー豆の情報を詳しく知れるコーナーも設置されています。

     

    その時期にしか出会えない、生クラフトビールもおすすめ

    クラフトビール(half) 各900円

    ワークベンチは、タップから注ぐクラフトビールが楽しめるのも魅力です。ブランドは時期によって異なりますが、毎日クラフトビールを飲む細沼さんが日本中のブルワリーから厳選しています。メジャーなブルワリーよりも、知名度が高くなくてみんなに知ってほしいブランドを選んでいるとのこと。タップで飲めるクラフトビールは2種類で、この日は長久手市の「トートピアブルワリー」と愛媛の「DD4D BREWING」でした。

     

    時期によっては缶のクラフトビールがあることも。

    クラフトビールは一般的なビールに比べて価格が高いと感じてしまいがちですが、一杯あたりの価値で考えるとそうでもありません。

    クラフトビールは季節によって飲めるブランドが異なり、ブルワリーのストーリーや強い個性も魅力です。旅先で地酒を楽しむように、クラフトビールも土地や季節ごとに出会えるお酒が異なり、まさに一期一会。さまざまな角度から楽しめる奥深さがありますよ。

    アルコールメニューはジンやコーヒーカクテルもオーダー可能です。

     

    豊田の野菜やフルーツを地産地消!
    季節の食材にこだわるフード&スイーツ

    チーズホットドッグ ランチセット(ドリンク付き) 1,500円

    ワークベンチコーヒーはドリンクだけでなく、フードやスイーツにも並々ならぬこだわりが詰まっています。

    ホットドッグやサンドイッチの食事系メニューに使われるソーセージ・マスタード・パンなどは、豊田市内のお店に依頼して作ってもらっている完全オリジナルです。スイーツメニューもお店で手作りしており、特にアイスのコーンはレシピを作るのに1年も掛かったというこだわりよう。パフェに使う抹茶・ほうじ茶・フルーツなど可能な限り豊田市産を使用しています。

    プレーンチーズケーキ 550円

    お店のレギュラーメニューの一つでもあるプレーンチーズケーキは、しっとり濃厚ながらも、ほんのり効いたスパイスがアクセントになり食べ飽きないおいしさ。コーヒーとの相性も抜群です。

    パフェやアイスは季節によって異なるので、スタッフに聞いてみてくださいね。

    季節のフルーツを使ったパフェやケーキも人気メニュー。見た目の美しさとおいしさを両立していて、思わず写真を撮りたくなります。

    WORKBENCH COFFEE ROASTERSで
    いつもの暮らしに彩りを


    クラフトビールとホットドッグの組み合わせもおすすめ!

    ワークベンチコーヒーは、自家焙煎のスペシャルティコーヒーが気軽に味わえるカフェです。クラフトビールやホットドッグ、サンドイッチ、季節のフルーツを使ったパフェ、アイスなどのメニューもあるので、コーヒーだけでなく気分に合わせて使い方が選べるのも大きな魅力です。

    ドリンクやフードを通して季節を感じたり、おいしさを堪能したり、カフェの空間で人との交流を楽しんだり。単なる消費ではなく、いつもよりちょっと幸せな「体験」を提供したい、と細沼さんは話します。

    仕事帰りや休日に気軽に足を運び、いつもの暮らしを少し豊かにしてみてはいかがでしょうか。

     

     

    ※掲載情報は取材時のものになります。
    最新情報は、対象施設・店舗の公式ホームぺージ等でご確認ください。

    1階は焙煎所、右の階段を登ると店の入口があります 店内の客席は、中央と壁際に大きなテーブルが2つのみ。一つのオープンな空間をみんなでシェアするような、温和な雰囲気があります。とはいえ他のお客さんとの近すぎず遠すぎずの距離が保てて、お店のスタッフやお客さん同士で交流が生まれる場所であることがお店のテーマです。   [caption id="attachment_3850" align="alignnone" width="1024"] 8名ほどが座れそうな大きなテーブル[/caption]   [caption id="attachment_3835" align="alignnone" width="1024"] WORKBENCH COFFEE ROASTERSのオーナー・細沼瑠偉さん[/caption] お店のオーナーの細沼さんに、お店に込められた思いやこだわりを伺いました。

    カフェを日常に加えて暮らしを豊かに、 プラスαの幸せを!

    もともと飲料の分野に興味があり、本格的にコーヒーの勉強をはじめた細沼さん。アメリカやイタリアに留学したり、全国の気になるカフェに行ったり、自分でできる限り独学で学んだと言います。なんとラテアートの世界大会にも出場した経験があるとか。 その後、全米で知られる有名なコーヒーショップ「Jittery Joe’s Coffee(ジッタリージョー)」で焙煎技術を教えてもらい、足助でお店をオープンすることとなりました。 築150年の古民家と蔵を活用したカフェは大きな注目を集め、マスコミが何度も取り上げ人気スポットに。そこから豊田市駅の方へ移転した理由には、細沼さんの豊田市への愛と発展を願う強い思いがありました。 細沼さん:「私は豊田市がとても好きなんですが、もっと街全体で文化を醸成できたら、と思っています。豊田は世界的に知名度が高くて街や道もきれいで、素敵な街です。でも駅前にはチェーン店が多く、海外の人が多いのにクラフトビール専門店もありません。もっと個性的で多様なお店があった方が、街全体が楽しくなると思います。 街を作る要素に衣食住の「食」は必要不可欠で、その街の文化を育む役割があるはずなのに、育まれていない。野菜やフルーツなどの特産物も、他の地域に誇れるものがたくさんあるのに、地元の人でもあまり知られていないのがもったいないな、と。 自分たちの地域の良さを知り、それを広めたり活用したりすることで、循環しながら文化が育まれていくと思うのです。豊田市には魅力がたくさんあるので、自分がこれまでやってきた飲料の分野でやってきたことを最大限に活かしたいな、と思って移転を決めました。」 店内は大きなテーブルが2つ並び、お客さんたちは必然的に相席のような形になりますが、これも細沼さんの狙いです。 細沼さん:「自分一人の時間に没頭するためにカフェへ行くのも一つの目的ですが、私はカフェを社交場だと思っていて、コミュニケーションが生まれやすい場にしたいと思っています。コーヒーを選ぶにしても気軽にスタッフに話しかけてもらいたいですし、お客さん同士で交流が生まれてくれたら嬉しいですね。実際にこのお店で知り合い、一緒に仕事をすることになった人もいます。 [caption id="attachment_3841" align="alignnone" width="1024"] テーブル中央には植物を置き、空間を優しく区切る配慮もされています。[/caption] 店全体がオープンな空間なので、一人でも気軽に立ち寄ってほしいという思いもあります。街の文化を作るのは行政や企業ではなくて、街に住んでいる人、その人々の毎日の行動なので、ライフスタイルの中にカフェを利用することもプラスしてほしいな、と。 コーヒーやフードにはもちろんこだわっていますが、敢えてそれを押し付けないように気をつけています。おいしいコーヒーやフードを味わったり何気ない会話をしたり、それでちょっと幸せな気持ちになって帰る。これが日常的に感じられたら、人生も豊かになりますよね。なので、お風呂に入るような感覚で日常的にカフェに来てもらえるのが理想です。」

    初恋みたいにきゅんとして、甘くてクリーンな コーヒーにこだわる

    1階で自家焙煎を行うワークベンチコーヒーでは、常時7種類のスペシャルティコーヒーが味わえます。コーヒーのテーマは「初恋みたいにきゅんとしていて、甘くクリーンなコーヒー」であること。 [caption id="attachment_3845" align="alignnone" width="1024"] コスタリカ エル アルコン 500円[/caption] 豆本来の味はフルーティーで、苦味は焙煎する人の匙加減。そのため、豆のポテンシャルを引き出せる焙煎を常に意識しているのだそう。甘みを感じる豆を浅煎り〜中煎りで焙煎し、スッキリと軽めの飲みごたえのコーヒーが味わえます。 [caption id="attachment_3837" align="alignnone" width="1024"] 大きな存在感を放つ焙煎機[/caption] 細沼さん:「最近はコーヒーの生産者のことも広く伝える傾向にありますが、より気軽に味わってもらいたいので、私たちは知りたい人にだけ伝えるようにしています。コーヒーを選ぶのに迷っていたら、味の特徴を伝えたり好みの風味を聞いたりしておすすめすることもよくあります。純粋に『おいしい』と感じてもらうことを優先したいので、難しいことは話しません。ただ、さりげなく出しているけど世界中でここしか扱っていないコーヒーがあるときもあります(笑)」 [caption id="attachment_3851" align="alignnone" width="1024"] 店内の一角には、コーヒー豆の情報を詳しく知れるコーナーも設置されています。[/caption]  

    その時期にしか出会えない、生クラフトビールもおすすめ

    [caption id="attachment_3844" align="alignnone" width="1024"] クラフトビール(half) 各900円[/caption] ワークベンチは、タップから注ぐクラフトビールが楽しめるのも魅力です。ブランドは時期によって異なりますが、毎日クラフトビールを飲む細沼さんが日本中のブルワリーから厳選しています。メジャーなブルワリーよりも、知名度が高くなくてみんなに知ってほしいブランドを選んでいるとのこと。タップで飲めるクラフトビールは2種類で、この日は長久手市の「トートピアブルワリー」と愛媛の「DD4D BREWING」でした。   [caption id="attachment_3852" align="alignnone" width="1024"] 時期によっては缶のクラフトビールがあることも。[/caption] クラフトビールは一般的なビールに比べて価格が高いと感じてしまいがちですが、一杯あたりの価値で考えるとそうでもありません。 クラフトビールは季節によって飲めるブランドが異なり、ブルワリーのストーリーや強い個性も魅力です。旅先で地酒を楽しむように、クラフトビールも土地や季節ごとに出会えるお酒が異なり、まさに一期一会。さまざまな角度から楽しめる奥深さがありますよ。 [caption id="attachment_3836" align="alignnone" width="1024"] アルコールメニューはジンやコーヒーカクテルもオーダー可能です。[/caption]  

    豊田の野菜やフルーツを地産地消! 季節の食材にこだわるフード&スイーツ

    [caption id="attachment_3843" align="alignnone" width="1024"] チーズホットドッグ ランチセット(ドリンク付き) 1,500円[/caption] ワークベンチコーヒーはドリンクだけでなく、フードやスイーツにも並々ならぬこだわりが詰まっています。 ホットドッグやサンドイッチの食事系メニューに使われるソーセージ・マスタード・パンなどは、豊田市内のお店に依頼して作ってもらっている完全オリジナルです。スイーツメニューもお店で手作りしており、特にアイスのコーンはレシピを作るのに1年も掛かったというこだわりよう。パフェに使う抹茶・ほうじ茶・フルーツなど可能な限り豊田市産を使用しています。 [caption id="attachment_3853" align="alignnone" width="1024"] プレーンチーズケーキ 550円[/caption] お店のレギュラーメニューの一つでもあるプレーンチーズケーキは、しっとり濃厚ながらも、ほんのり効いたスパイスがアクセントになり食べ飽きないおいしさ。コーヒーとの相性も抜群です。 [caption id="attachment_3838" align="alignnone" width="1024"] パフェやアイスは季節によって異なるので、スタッフに聞いてみてくださいね。[/caption] 季節のフルーツを使ったパフェやケーキも人気メニュー。見た目の美しさとおいしさを両立していて、思わず写真を撮りたくなります。

    WORKBENCH COFFEE ROASTERSで いつもの暮らしに彩りを

    クラフトビールとホットドッグの組み合わせもおすすめ! ワークベンチコーヒーは、自家焙煎のスペシャルティコーヒーが気軽に味わえるカフェです。クラフトビールやホットドッグ、サンドイッチ、季節のフルーツを使ったパフェ、アイスなどのメニューもあるので、コーヒーだけでなく気分に合わせて使い方が選べるのも大きな魅力です。 ドリンクやフードを通して季節を感じたり、おいしさを堪能したり、カフェの空間で人との交流を楽しんだり。単なる消費ではなく、いつもよりちょっと幸せな「体験」を提供したい、と細沼さんは話します。 仕事帰りや休日に気軽に足を運び、いつもの暮らしを少し豊かにしてみてはいかがでしょうか。     ※掲載情報は取材時のものになります。 最新情報は、対象施設・店舗の公式ホームぺージ等でご確認ください。

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    いずの うみ いずの うみ

    愛知県名古屋市在住。コピーライター3年、広告代理店でメディア編集者3年を経てフリーランスへ。金融やSDGs、ファッションなど幅広いジャンルのメディアで編集経験を積む。現在はグルメ・トラベルを中心に取材や執筆を行う。 趣味は旅行、読書、お酒。国内旅行が好きで47都道府県を制覇し、現在は2周目を満喫中。自身でもお酒に関するメディアを運用し、365日文章にふれる生活を送っている。

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